今日は「保険」についてお話ししたいと思います。
というのも「保険の仕組み」と「保険に加入する目的」について本質的な部分を理解していないと、日々の家計から出ていくお金は増え、生活が苦しくなってしまうからです。
「学資保険」や「個人年金保険」は保険の仕組みや役割から考えれば入るべき保険とは到底いえません。
しかし、保険会社のセールストークは凄く優秀で、こういった「不要な保険」でさえ
あれ?加入する必要があるかも?
と思ってしまうのです。
当然、こういった保険に加入すればするほど月数千円〜数万円単位で自由に使えるお金が減るので、家計は苦しくなります。
保険は本当に必要な分だけにとどめることが、日々の生活を楽にするためには大切な考え方です。
そのためには「保険の仕組み」と「保険が役に立たない場面」を知ることが大切です。
保険の仕組みを理解しよう
そもそも保険の仕組みを知っていますか?
保険は「皆でお金を集めて、お金を支払った人の中で不幸な出来事に遭遇した人にお金を支払う」ものです。
図にすると下のようなイメージです。
これが保険の仕組みです、「保険」という名前の商品は全部この仕組みで運営されていると考えておきましょう。
保険が役に立たない場面
仕組みを理解したところで、ここからが本題です。
それなら、保険はどんな場面で役に立つのか?
それは「万が一のことが起こったときに、多額のお金が必要になる場面」だけです。
逆にいえば、次の2つの出来事には保険という仕組みは機能しません。
①万が一ではない出来事
文字通り「1万人に1人が遭遇する出来事」以外には保険は機能しません。保険を受け取ることのできる出来事に遭遇する人が増えれば増えるほど、自分が受け取ることのできる保険金額は減っていくからです。
「1万人のうち1万人が遭遇する出来事」となれば、それは自分が払った保険料が返ってきているだけです。
むしろ、間に保険会社が入っている分、保険会社の人件費などにも保険料が使われているので、払った保険料より少ない額しか受け取ることはできません。
それなら、保険料を貯金をしておいた方がよっぽど使い勝手がいいです。
②多額のお金が必要ではない出来事
保険のデメリットは「ほとんどの場合は損をする」ということです。
保険はそもそも損をしてもいいのですが、万が一(1万回に1回)の場合にしか保険金を受け取れないので損をしやすいのは当然です。
つまり、「保険に入る」という行動は、お金が減る可能性が高い行動なわけです。
それなら、万が一の出来事に遭遇しても「お金に困らない(貯金で賄える)」のであれば保険に入るのではなく「貯金で備え」ておいた方が自由に使えるお金は増えることになります。
保険に入るのはあくまで「万が一のことが起こったときに、多額のお金が必要になるときに備えて加入するものもの」です。
これが鉄則です。
この
- 保険は万が一のことが起こったときに、多額のお金が必要になるときに備えて加入するもの
- 万が一ではない出来事に保険は機能しない
- 遭遇しても多額のお金が必要ではない出来事には保険は不要
を保険の本質的な考え方として覚えておけば、保険の選び方で大きく間違えることはありません。
「お金が増えて返ってくる保険はいらない」に続きます。