お金の話

保険は「お金を増やす」ために加入してはいけない

今回話をする「お金を増やすための保険」というのは個人年金や学資保険といった「65歳まで生きたら」とか「子どもが18歳まで生きたら」といった高確率で起こる出来事に対して支払われる保険の話です。

保険の仕組みでなぜお金が増えるのか?

保険は「皆でお金を集めて困った出来事に遭遇した人に集めたお金を渡す」仕組みです。

保険の仕組み

↑これが保険の仕組みです

この仕組みで、お金を受け取れるのは「万が一の出来事に遭遇した人」だけです。

そして、お金を受け取る人が増える程、受取額は少なくなっていきます。

上記の例なら、保険金を受け取る人が

1人なら100万円

10人なら10万円

20人なら5万円

50人なら2万円

100人なら1万円

貰える計算になります。

つまり、保険で備える出来事が高確率で起こる(保険金を受け取る人が多くなる)なら、自分の取り分はどんどん少なくなっていきます。

高確率でお金が増えて返ってくる保険は不要

「個人年金保険」や「学資保険」は「65歳まで生きたら」とか「子どもが18歳まで生きたら」といった高確率で起こる出来事に対して支払われる保険です。

しかも、「個人年金保険」は「65歳になる前に亡くなったら死亡保障」、「学資保険」は「子どもが18歳になる前に亡くなったら掛け金が戻ってくる」という保障までついています。

つまり加入者が100人いたら100人ともお金を受け取ることができるのです。

100人いたら100人がお金がもらえる保険は、誰かが支払額以上のお金を受け取れば、誰かが支払額以下のお金しか受け取れなくなります。

加えて、集めた保険料の中から、保険会社は人件費や広告費などの会社運営にかかる費用まで支払う必要があります。

それなのに「個人年金保険」や「学資保険」は自分の支払った金額以上にお金が返ってきます。

なぜお金が増えるんでしょうか?

保険会社もお金を運用している

保険の仕組みではお金は増えませんが、なぜお金が増えて返ってくる保険が存在するのでしょうか?

それは保険会社も運用してお金を増やしているからです

結局は、「高確率でお金が増えて返ってくる保険」というのは、保障に使われている部分と運用に回されている部分がごちゃまぜになった非常にわかりにくい商品です。

保険でお金が増える仕組み

保険の目的は「万が一に備えること」お金を増やしたいなら投資で増やそう

「高確率でお金が増えて返ってくる保険」に加入する人の多くが「お金を増やしたい」から加入します。

「お金を増やしたい」なら、保障に支払うお金は不要な部分です。

お金を増やしたいなら保障部分は無駄遣い

要らないものには1円でも支払ってはダメなんです。

スーパーでの買い物で、卵が100円安いと言った部分には多くの人が敏感に考えますが、保険については全く無自覚に無駄使いをしていのです。

保障部分に無駄に支払っているお金を投資に回せばよりお金が増えます。

なので、お金を増やすのであれば「高確率でお金が増えて返ってくる保険」には加入せず自分でインデックス投資などを使って増やせばいいということになります。

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