お金の話

税金を支払わないと送られてくる督促状って何?無視するとどうなるの?

税金の支払いをしなかったら督促状が届いた

税金を支払わないと送られてくる督促状ってそもそも何?無視したらどうなるの?

こんな方に向けた記事です。

今回は、元税務職員だった私が、督促状を無視するとどうなるかについて解説します。

結論から言うと、督促状を無視することだけは絶対にやめてください、最悪の場合財産が差押えされます。

税金はできることなら払いたくないのが本音だと思います。

また、お金の事情で今はどうしても払えないこともあると思います。

そういった払えない事情がある場合は、すぐに役所に相談することをオススメします。

そもそも督促状って何?

督促状は「税金が支払われていません払ってくださいね」といった旨が書かれた手紙です。

役所側の目線で見ると、税金は道路の管理や福祉といって住民サービスを支える根幹になる大切なお金です。

なので、税金を滞納すると督促状という手紙を送り、税金を支払うように促します。

この督促状は法律で送ることが義務付けられていて、「納期限から20日以内」に送付する決まりになっています。

ポイント 督促状とは?

税金を期限までに支払わないと20日以内に送られてくるお手紙のこと

法律チェック

地方税法
(市町村民税に係る督促)
第三百二十九条
納税者が納期限までに市町村民税に係る地方団体の徴収金を完納しない場合においては、市町村の徴税吏員は、納期限後二十日以内に、督促状を発しなければならない。

※一部省略、その他の税金についても基本は同じ

督促状を無視すると差押えされる可能性も

そんな督促状ですが無視するとどうなるのか?

財産が差押されることになります。

というのも、法律に「督促状を送って10日たっても支払いがない場合は差押えしなさい」と書かれているため、役所は嫌でも差押えするための準備を始めます。

ただし、財産の調査にも時間がかかるためすぐに差押えされるわけではありません。

徴収職員は財産調査を行いながら、電話や自宅訪問といった方法でなんとか自主的な支払いをお願いします。

この支払いのお願いをずっと無視し続けると最終的には差押が行われます。

なので、今は支払うことができないと思った時点で役所に相談に行った方がいいです。

ポイント 督促状を無視すると?

届いてから10日以上放置すると財産を差押えされる可能性もあるよ

法律チェック

地方税法
(市町村民税に係る滞納処分)
第三百三十一条
市町村民税に係る滞納者が次の各号の一に該当するときは、市町村の徴税吏員は、当該市町村民税に係る地方団体の徴収金につき、滞納者の財産を差し押えなければならない。

 一 滞納者が督促を受け、その督促状を発した日から起算して十日を経過した日までにその督促に係る市町村民税に係る地方団体の徴収金を完納しないとき。

差押えにならないためにできること

差押されないためにまずすべきことは、絶対に無視しない。

無視すると「この人は、自分から支払う意志がない」と判断され、差押えの対象になります。

なので、督促状が届いても支払えない事情がある場合は役所にすぐに相談してください。

そうすれば、差押えを待ってもらえる可能性もあります。

ポイントは次のことをはっきりと伝えることです。

相談のときに伝えること
  • 支払えない特別な事情は何か?
  • いつまでに支払うことができるのか?

というのも、ほとんど多くの住民が生活が苦しい中税金をしっかりと払っているので「生活が苦しい」と言う理由だけでは役所側も特別扱いできないのです。

また、税金の支払いが遅れれば「延滞金」も支払う必要があり、安易に特別扱いすると、結局はより多くのお金を強いらなければいけないので、多少無理しても払っと方がお得だからです。

なので「生活が苦しいので払えません」とか、「いつまでに払えるかは未定です」と言ってしまうと話を聞いてもらえないこともあるかもしれません。

税金の支払いを待ってほしい場合は、生活が苦しい中税金を支払っている人と違う特別な事情をしっかりとしっかりと説明し、いつまでに払えるのかを明確にしましょう。

差押えにならないために、督促状が届いたらすぐに支払う、支払いできない事情があるのならすぐに役所に相談しに行く。

これを徹底してください。

以上、お読みいただきありがとうございました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA